公演TOP 国立能楽堂 9月企画公演 仕舞『笠之段』『玉之段』『歌占(うたうら) クセ』・能『草紙洗(そうしあらい)』

ステージ・能・狂言

国立能楽堂 9月企画公演 仕舞『笠之段』『玉之段』『歌占(うたうら) クセ』・能『草紙洗(そうしあらい)』

凛々しい舞姿を楽しめる女性能楽師公演を着物で鑑賞! OZ限定「能体験」ツアー付き

国立能楽堂9月の企画公演は、女性能楽師による「仕舞」(しまい)と能を着物で鑑賞する会。仕舞というのは、能の中で見どころとなる部分を、面と装束を着けずに地謡(じうたい)に合わせて紋付袴だけで舞う演能形式。短時間で最もおもしろい部分のみが観られるので、能初心者にもおすすめ! 謡と舞という能のエッセンスを抽出した仕舞3演目と華麗な装束と面も堪能できる能1演目で、女性能楽師の凛々しい舞姿を楽しんで。

編集部の見どころポイント

  1. 会場の座席には字幕モニター付き、客席数が都内最大規模を誇る国立能楽堂

    日本全国に約70以上存在する能楽堂。そのなかでも千駄ヶ谷の閑静な街並みの中に佇む「国立能楽堂」は、客席数が627席と都内最大規模で、ゆったりと落ち着いた雰囲気。能舞台の床材には、今ではなかなか手に入らない樹齢400年の尾州檜が使用され、各座席には字幕モニターが付くなど、風格・設備ともに極上のホールで鑑賞できるのが魅力。
  2. 能楽師には女性も存在! 女流能楽師による能を体験できる貴重な機会

    プロの能楽師として女性も活躍しているって知ってた? 今回は、その女流能楽師による貴重な企画公演。能の中でクライマックスとなる部分を、地謡に合わせて紋付と袴だけで舞う「仕舞」と華麗な装束が魅力の能を披露。凛々しいシテ(主役)の舞姿にうっとりするはず。
  3. 『笠之段』『玉之段』『歌占 クセ』『草紙洗』。楽しくてわかりやすいストーリーの4演目

    『笠之段』は、能『芦刈』(あしかり)の中で芦売りをしている夫が、軽妙な笠尽くしの謡に合わせて舞う場面が見どころ。『玉之段』は、激しい母の愛情が胸を打つ物語。さらに、不思議な歌占いをする男が生き別れになった子どもと再会する『歌占 クセ』(うたうら)、伝説の歌人小野小町を主人公にした、華麗なる王朝絵巻『草紙洗』(そうしあらい)と、華やかで楽しい4演目を上演。

Story

仕舞『笠之段』(能『芦刈』より)
日下左衛門夫妻は貧困のためやむなく別居していたが、妻が乳母になって相当な生活ができるようになったので、同じ家に仕えている男を伴って夫を探しに出かける。しかし、夫は零落して居所不明に。お供の者は妻を慰めるため、芦を売るおもしろい男を呼び止める。笠尽しの歌を謡いながら舞を舞うその男は、なんと妻が探している夫だった。今回は男が笠尽しの謡に合わせて舞う『笠之段』を仕舞として披露。

仕舞『玉之段』(能『海人』より)
海人は、我が子を淡海公の後継ぎにする約束と交換に、千尋の綱を腰に結わえ、海に潜る。そして、見事に珠を取り返すのだが、龍神の激しい抵抗に自分の乳の下を掻き切って、そこに珠を隠した。流れ出る血潮に龍神がたじろぐうちに、息も絶え絶えになりながら海人は帰ってきたものの、息を引き取ってしまう。ドラマチックな宝珠の奪還を描く『玉之段』を仕舞として披露。

仕舞『歌占 クセ』
父の行方を尋ねる子が、一度頓死して地獄を見た恐怖で白髪となった男の歌占いがあたると聞いて占ってもらうが、実はその占いの男こそが父であった。歌占いの男がクライマックスで舞う『地獄の曲舞』の部分を仕舞として披露。

能『草紙洗』
かねてから小町を負かしたいとねらっていた大伴黒主は、歌会で披露する小町の歌が古歌からの盗作であると、濡れ衣を着せようとする。その罠を小町が巧みに切り抜ける。王朝絵巻さながらの華麗な装束も見どころ。

公演データ

会場・日程 国立能楽堂(東京都/千駄ヶ谷)
2016/9/22(木・祝) ~ 2016/9/22(木・祝)
チケット
通常価格
正面4900円、脇正面・GB席3200円、中正面2700円
キャスト 仕舞 笠之段(かさのだん)  津村 聡子(観世流)
仕舞 玉之段(たまのだん)  松田 若子(宝生流)
仕舞 歌占(うたうら) クセ 鵜澤 久(観世流)
能  草紙洗(そうしあらい) 影山 三池子(宝生流)
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「きものでかける」公式Facebookページ
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公式サイト http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2016/9152.html?lan=j
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