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ステージ・能・狂言

『能楽堂4月普及公演』

わかりやすい解説付きで壮大な能楽の世界に触れる!OZ限定バックステージツアー付き

  • 平成26年1月25日「野守」 シテ=井上裕久

国立能楽堂4月の公演は、能楽ビギナーにとっておすすめの「普及公演」。最初に、能楽の楽しみ方についてわかりやすく説明してくれるので、初めてでも鑑賞しやすいのが魅力。狂言『膏薬煉(こうやくねり)』は、鎌倉の膏薬煉と京都の膏薬煉が、自分の膏薬こそ日本一であると張り合う話。能『野守(のもり)』は、壮大なスケールと迫力で描かれた世阿弥作の鬼能。鑑賞後はバックステージツアーに参加して、能楽のおもしろさを実感しよう。

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編集部の見どころポイント

  1. 鑑賞前にわかりやすい解説が聞けて字幕も出る「普及公演」。能楽デビューにぴったり!

    日本の伝統芸能・能楽を広く一般の方に親しんでもらうための「普及公演」は、まず田中貴子先生(甲南大学教授)の解説から。演目のあらすじや見どころなどをわかりやすく教えてくれるので、初めての能楽鑑賞にはぴったり。また、劇中のセリフの意味が分からなくても各座席に字幕が表示されるので、安心して鑑賞できるはず。
  2. 鬼神の持つ鏡が大宇宙を映し出す、壮大なスケールと迫力で描かれた世阿弥作『野守』

    おおらかな古代の息吹が今なお残る、大和・春日野。そこは、仏の世界や冥途へと通じる、大宇宙への回路だった・・・。世阿弥作の能『野守』は、野守の老人が本性である鬼となって現れ、天上界から地獄までを不思議な鏡に映し出して見せる壮大で力強い作品。音楽性豊かな前半から、後半は一転して鬼神の豪華な舞が見どころで、鑑賞後は心が洗われたような感覚に。
  3. 凛とした空気感が漂う国立能楽堂で、日本が世界に誇る伝統芸能・能楽を鑑賞

    都会にありながら、その喧騒を忘れさせてくれる閑静な地に佇む国立能楽堂。門をくぐって前庭を歩いていくにつれ、不思議と能の幽玄なる世界へと誘い込まれていくよう。そして能舞台を目の前にすると、さらに凛とした気持ちに。ときには、国立能楽堂で日本の伝統芸能を堪能する心静かなひとときを過ごしてみては。

Story

狂言『膏薬煉』
それぞれ名人を自認している鎌倉の膏薬煉と上方の膏薬煉が、相手と膏薬の吸い比べをしようと国を出て、途中で出会う。まず二人は、 白分の膏薬の系図を自慢し合う。鎌倉は、はるかに走り去った名馬生食を膏薬で吸い寄せたので、馬吸膏薬という名を賜わったと語り、上方は、大きな庭石を膏薬で吸い寄せて運んだので石吸膏薬という名を賜わったと語る。次に薬種を比べ合い、最後は吸い比べになり、お互いに膏薬を鼻につけ、吸い寄せたり、吸い戻されたりとエスカレートしていく。

能『野守』
大和国・春日野。鏡のように美しい池水に旅の山伏が見とれていると、春日野の番人の老人が現れる。山伏がこの池水のいわれを尋ねると、老人は「野守が朝に夕に姿を映すので“野守の鏡”と呼ぶが、真の野守の鏡は昔この野に住む鬼が持っていた鏡のことだ」と教える。山伏が興味を示したところ、老人は「鬼神の持つ鏡を見れば恐ろしいでしょうから、この水鏡をご覧なさい」と言い、鬼が住んでいたという塚に姿を消す。その後、山伏が塚に向かって祈ると鬼神が鏡を持って現れ、天界から地獄の底まで隈なく映して見せ、大地を踏み破って地獄の底へと帰っていく。

公演データ

会場・日程 国立能楽堂(東京都/千駄ヶ谷)
2017/4/8(土) ~ 2017/4/8(土)
13:00開演(12:00開場)~15:30終演[予定]
チケット
通常価格
正面4900円、脇正面3200円、中正面2700円
キャスト 【狂言】 
膏薬煉(こうやくねり):山本則秀(大蔵流)
【能】
野守(のもり)白頭(はくとう):井上裕久(観世流)
公式サイト http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2017/5852.html?lan=j
この公演は終了しています
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