公演TOP　六月花形新派公演『黒蜥蜴（くろとかげ）』

編集部の見どころポイント

1. 

   耽美かつ奇怪、人間の内側をえぐる究極のエンターテインメント、江戸川乱歩の『黒蜥蜴』

   『黒蜥蜴』は、江戸川乱歩の長編探偵小説であり、作中に登場する女性盗賊の俗称。宝石など美しいものを狙う美貌の女賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎が壮絶な勝負の数々を繰り広げる、トリッキーでアクロバティックな冒険物語だ。これまで幾度となく舞台化された人気の名作を、この機会にぜひ鑑賞して。
2. 

   劇団ＥＸＩＬＥの秋山真太郎が『黒蜥蜴』で新派に初挑戦！

   歌舞伎＝「旧派」（旧劇）に対して、壮士芝居を経て発展したのが「新派」（新派劇）。新派唯一の劇団「劇団新派」に初挑戦することで話題になっているのが、劇団EXILEの秋山真太郎。今回は、黒蜥蜴の手下で雨宮潤一役を演じる。「暴力的だけど繊細で壊れそうな、ひと筋縄ではいかないものにしたい」。熱い意気込みを語る彼の演技にも注目したい。
3. 

   90年の歴史を誇る三越劇場は、『黒蜥蜴』の怪しくも美しい世界観にぴったり！

   ステンドグラスをはめ込んだ天井や、大理石と石膏彫刻に彩られた周壁など、華麗な内装が90年前の開場当時そのままの姿で保たれている三越劇場。そのクラシカルな雰囲気たっぷりの空間で繰り広げられる、怪しくも美しい愛の物語・・・。会場と作品との一体感を肌で感じながら、江戸川乱歩のディープな世界観に浸って。