本のプロが選んだ3人とは? 流行を発信し続けているファッションエディターの頭の中
2015年2月7日(土)22:00コメント 020
2月10日はニットの日。そんなファッションにまつわる日にちなんで、流行を発信し続けているファッションエディターたちの考え方から、センスアップの秘訣をひも解いてみては?
そこで、アメリカにある“身近な町の本屋”を渋谷のニーズに応えて進化させた、タワーレコード渋谷店内にある「TOWER BOOKS」の沖さんに、ファッションエディターたちの考え方が垣間見られる本をピックアップしてもらった。
天才ファッションディレクターの頭の中を探る
アメリカ版『VOGUE』でクリエイティヴ・ディレクターを務めた、グレース・コディントンの回想録。最先端のファッション界で活躍し続けてきた50年間を彩る華やかで魅力あふれるストーリーがいっぱい!
「カリスマ編集長、アナ・ウィンターの右腕と言われるファッションディレクターの人生を綴った回顧録です。若い頃はモデルとしても活躍したアーティスティックなグレース。ファッションに対する情熱やアイデアを発信する過程、彼女の人生哲学がよくわかる。ファッションの見方が変わるきっかけになるかもしれません。原書には直筆のイラストの掲載も。日本語訳版より彼女独特の語り口を楽しんでいただきたいので、個人的には原書をおすすめします」
『GRACE: A MEMOIR』Grace Coddington著/Random House/5486円
伝説ファッションエディターのかっこいい生き様を知る
二十世紀を代表するファッションエディター、ダイアナ・ヴリーランドの伝記。
「アナ・ウィンターより前に『VOGUE』の編集長を務めた伝説のエディターです。自身の容姿へのコンプレックスを逆手にとって、欠点をモデルたちの個性やチャームポイントとして取り上げたアイデアは参考になるはず。また、ファッション誌で初めてヌードを掲載したり、オートクチュールを流行らせたりと、逸話を挙げればきりがありません。革新的なアイデア、行動力でファッション界に革命を起こした彼女の生き様は、ファッション好きならずとも参考になるはずです」
『Empress of Fashion: A Life of Diana Vreeland』Amanda Mackenzie Stuart著/Harper/4450円
世界の最新オシャレ事情を知りたいなら
ファッションブログ「スタイルルーキー」をなんと11歳で立ち上げ! 10代の女の子から絶大な支持を受け、瞬く間にファッションアイコンとなった、タヴィ・ゲヴィンソン。10代の女の子のために発信してきたウェブサイトでの情報を編集して、1冊のマガジンにして発売した。
「若者を代表するような著者の生き方や、旬なガーリーカルチャーを目で見て楽しめます。ファッションスナップだけでなく、音楽や著名人へのインタビューなど、カルチャーも紹介。自作のスクラップブックのようなコラージュ感満載のブックデザインがとにかくキュート。ステッカーなどの付録付いたこちらは、現在3号まで発行されています」
おしゃれなティーン女子たちのバイブルとなりつつある雑誌で、人生やおしゃれの価値観を広げてみては?
『ROOKIE YEARBOOK』Tavi Gevinson編集/Razorbill/4849円
http://www.thestylerookie.com