肉マイスターの田辺晋太郎さんがセレクト。都内の“絶品Tボーンステーキ”の名店3軒
2015年5月1日(金)
17:00コメント 123
2013年2月にアメリカからの牛肉の輸入が規制緩和されたことにともない、月齢30カ月未満の牛肉も輸入できることに。それを受けて、2014年にはアメリカ生まれの本格的ステーキレストランが続々と上陸している。
これらの“黒船系”レストランでまず食べるべきは、“Tボーンステーキ”。「おいしく焼き上げるのに非常な技術を必要とするTボーンステーキは、本格派のステーキハウスでこそ食べたい一品。豪快な見た目と、ヒレとサローインという違う魅力を持つ2種類の肉を一度に味わえる点が魅力です」と語る肉マイスターの田辺晋太郎さんに、都内の絶品Tボーンステーキが食べられる3軒を教えてもらった！
写真）「ウルフギャング・ステーキハウス」の「プライムステーキ 2名様用」（サ別16200円）
肉そのものの味を堪能できるNY発のステーキハウス「ウルフギャング・ステーキハウス」
2014年2月に日本初上陸を果たしたNY発のステーキハウス「ウルフギャング・ステーキハウス」。早くも14年12月に丸の内に2号店を、2015年4月には大阪に3号店をオープン。アメリカ農産省の最上級格付けである“プライムグレード”の肉を、専用熟成庫で28日間熟成してから焼き上げる同店のTボーンステーキ「プライムステーキ 2名様用（約850g）」（サ別16200円）は、やわらかく肉のうまみがたっぷり。
「900度のオーブンで澄ましバターを敷いた皿ごとダイナミックに焼き上げるステーキは、肉そのものの味をシンプルに味わえるのが特徴です。『スライスしたトマトとオニオンの盛合せ』（税込サ別1620円）にオリジナルのステーキソースをかけて、肉と一緒に食べるのがNYの“通”の食べ方です」
オリジナルソースで極上のステーキをいただく「BLT STEAK 銀座店」
アメリカ国内外に29店舗を持つNY発のモダンステーキハウス「BLT STEAK（ビーエルティー ステーキ）」は、2014年9月に六本木に初上陸し、2015年4月25日（土）に銀座に2号店をオープン。同店では、最高級プライムグレードのアメリカ牛のほか、和牛を使ったメニューも。お目当てのTボーンステーキは「プライム ドライエイジング Tボーン 2名様用（約750g）」（15120円）。
「ステーキにひと手間かけたソースを添えるなど、ビストロ的なアプローチをしているのが、このお店。チミチュッリ（ハーブソース）やレッドワインソースなどのオリジナルソースとともにいただきます。肉の前に出てくるポップオーバーは、グリュイエールチーズをかけて焼き上げたこの店の名物のひとつ。あまりのおいしさに食べ過ぎて、肉が食べられなくなってしまう人が続出するほどです。シーフードもとても高レベルなので、お肉が苦手な人も楽しめます」
フレンチのシェフが熟練の技を尽くす「IBAIA」
東銀座のフレンチビストロ「IBAIA（イバイア）」は、絶品Tボーンステーキの知る人ぞ知る名店。1kgの骨付き肉を炭火でじっくり焼き上げる「Tボーンステーキ」（11900円）は、まさに職人の技を尽くした逸品。ちなみに、こちらは来店3日前までに予約が必要だそう。
「こちらのステーキは、フレンチの経験が長いシェフが炭火で焼き上げたもの。骨を縦にして火を入れることで、骨から出たエキスが肉に浸透するため、ゆっくり焼いてもパサパサにならず、しっとりした仕上がりに。シェフの高い“火入れ”の技術力があるからこそのTボーンステーキです。自家製農園で作り上げた野菜のサイドディッシュもおいしく、今の季節なら『芽キャベツのフリット』（540円）や『ボルドー産のホワイトアスパラガス』（2200円）がおすすめです」
田辺晋太郎（たなべ・しんたろう）
音楽家、MC、肉マイスター。AKB48の「まゆゆ」こと渡辺麻友に楽曲提供してオリコン週間チャートで一位を獲得するなど、本業の音楽家として活動しながら、実践に基づく深い見識で肉の生産背景からベストな食べ方までを語る「肉マイスター」としても活躍。飲食店コンサルやメニュー開発、専門書や雑誌の監修を務め、著書「焼肉の教科書」（宝島社）は15万部を超える。2014年10月に一般社団法人「食のコンシェルジュ協会」を立ち上げ、初代代表理事に就任。年4回（2月、5月、8月11月末）に「焼肉コンシェルジュ検定」を実施中。
