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旧家の豪華なひな人形が集結!三井記念美術館で企画展「三井家のおひなさま」

2016年2月8日(月)時計アイコン17:00コメント 089

旧家の豪華なひな人形が集結!三井記念美術館で企画展「三井家のおひなさま」

いつの時代も、女の子の幸せを願って飾られてきたおひなさま。それが、由緒ある旧家の女性たちが持っていた雛人形であれば、当時の最高技術で作られた逸品ぞろいのはず。

2016年2月6日(土)から4月3日(日)まで、日本橋の「三井記念美術館」では、春の訪れとともに「三井家のおひなさま」を開催する。江戸時代の豪商で三井財閥を築いた「三井家」の夫人や娘が、大切にしてきたひな人形やひな道具を一堂に集めた展示は、今年で9回目。

今回は、北三井家十代・三井高棟(たかみね)夫人の苞子(もとこ)(1869~1946)、その三女として生まれた伊皿子三井家九代高長(たかひさ)夫人・興子(おきこ)(1900~1980)、十一代・高公夫人の鋹子(としこ)(1901~1976)とその一人娘・浅野久子氏(1933年生まれ)、という2組の母娘ゆかりの、贅を尽くしたおひなさまが揃う。

苞子は巴印、鋹子は小蝶印、久子氏は永印、興子は珠印というように、それぞれに持ち物を区別するためのお印が付いているそう。

写真は、苞子が嫁入り道具として持参した実家の旧富山藩主前田家伝来の「立雛」で、お姫様とお殿様の2人だけの立ち姿。愛らしい丸顔に、松や藤、撫子(なでしこ)などを岩絵の具で描いた小袖、菊と亀甲紋を金泥で表現した袴など、豪華な装飾になっている。江戸時代後期に作られた「立雛」は、紙製のもので、男雛が48cm、女雛が32cmとか。

銀製雛道具 江戸~明治時代・19世紀  三井記念美術館蔵

明治33(1900)年に苞子の三女として誕生した興子のおひなさまは、江戸時代に上流階級で流行したといわれる極小サイズの銀製のひな道具で、現存するものも少なく、なかなか見ることができない珍しい展示。

こちらは大名家の姫君が婚礼の際に持って行く調度をミニチュア化したもので、女乗り物やタンス、茶道具などが、きわめて精巧に作られていている。

内裏雛(女雛) 五世大木平藏製 昭和9年(1934) 三井記念美術館蔵

また、昭和8年に生まれた久子の幅3mにもおよぶ5段のひな段飾りも見逃せない展示。こちらは、最近まで浅野家で行われていた段飾りの再現だそう。

初節句の際に京都の丸平大木人形店・五世大木平藏が特別に注文したものなのだとか。希代の名人だった・五世大木平藏が制作したおひなさまは、精緻を極めた細工が美しい。

「次郎左衛門雛」 二代永德齋製 明治~大正時代・20世紀

一方、久子の母親である鋹子のおひなさまは、当時の日本橋で名工と呼ばれた二代・永徳齋製のものが中心に。写真の「次郎左衛門雛」は、丸顔で引き目かぎ鼻の、絵巻物のような顔立ちが特徴のおひなさま。

旧家の歴史あるおひなさまをみて、雛まつりに興味を持ったら、2月27日(土)に開催される土曜講座「日本の旧家 雛めぐりの旅」(聴講料2000円:無料観覧券1枚付き)への参加もおすすめ。伝統行事などに詳しいジャーナリストの萬眞智子氏から、全国各地の雛まつりなどの話が聞けるそう。定員50名なので、早めにFAXで事前申し込みを。

江戸時代から昭和まで、時代によって流行の顔や衣裳が違うので、その変遷を見るだけでも楽しめるはず。大事に受け継がれたおひなさまの展示で、日本の伝統を感じて。

トップ画像:立雛 江戸時代・文化12年(1815) 三井記念美術館蔵
画像 上:銀製雛道具 江戸~明治時代・19世紀  三井記念美術館蔵
画像 中:内裏雛(女雛) 五世大木平藏製 昭和9年(1934) 三井記念美術館蔵
画像 下:「次郎左衛門雛」 二代永德齋製 明治~大正時代・20世紀

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みんなの体験コメントみんなの体験コメントアイコン

もも 2022/09/09 22:52:04
お雛様素敵ですねー日本の伝統感じられるな
みやぁ 2021/05/08 15:44:23
貴重なお雛様がキレイに残っていますね。見てみたいです。
ゆきちゃん 2016/02/08 21:31:25
三井記念美術館一度いきましたがすごくよかったです。展示の仕方、ライトのあてかた。。。雛人形ってなんとなく大人になるとまた手元に飾りたくなります。 歴史と自分のお雛様と照らし合わせて見るのも楽しいですね。
natsu 2016/02/24 01:05:34
三井家のお雛様なら一度見ておきたいですね~ 昔京都で旧家のお雛様を見た事があるのですが、 趣があって素敵でした。 最近のは現代人の顔に近くてあまり好みじゃないので、、やはりお雛様は公家のお顔立ちがしっくりきますね
ゆみ 2016/02/09 18:39:04
今年こそ、お雛様飾らなくては! 掛け軸はすぐ飾れるのですが、七段飾りが。。。気合いを入れないとなかなかできず。 最近では、お雛様もコンパクトになっていて羨ましいなぁと思います。
ハナ 2016/02/10 10:29:32
旧家のお雛様や御輿入れ用の道具は、目も眩むような華やかさですね。簡便な生活に慣れきっているので、こういう、自分の代で終わらないような品物をたまに見たいです。
honeypie 2016/02/09 01:15:04
三井記念美術館で毎年やっている展示だけれど、一度も見に行ったことがない。女の子のイベント、今年は見に行ってキモチを上げて、自宅でも飾ろうかな。
すーめめ 2016/02/08 19:09:40
実家のお雛様も、この写真と同じ立ち雛です! 他のお家のお雛様はみんな座っているので、人と違うお雛様で毎年嬉しくなるんですよね♡
YHDA 2016/02/09 08:37:20
日本の伝統を感じる展示ですね。保存も大変だと思いますが、綺麗に保存してあるようです。お雛様の顔立ちが可愛いですね。行ってみたいです。
mamoneko 2016/02/08 19:44:00
銀製のお道具がみてみたいです。精巧に作られていて当時の技術が、見られそうですね。小さくても大切に大切にされていたのがわかりますね。
まどまこ 2020/08/15 13:28:16
三井のおひなさまの展示会、毎年定期的に行われていますよね。今年は行けませんでしたがいつか行ってみたいと思っています。
mime♪ 2016/02/09 12:33:44
イベントがくるくる入れ替わるから忘れてたけど、そろそろひな祭りですね~お家のインテリアも桃の節句モードにしなくては~
oz2297 2016/02/23 20:23:20
家に十分なスペースがないから、こんな豪華なお雛様に憧れます~しかも三井家のものなら品が良いお顔をしてそう!
みゃみゃ 2016/02/08 18:27:09
娘のひな人形は飾りますが、自分のひな人形は出したり、かたずけたりが億劫で・・・風通しのためにも飾りますか。
りなりな 2016/02/10 00:28:34
ちょうど勉強会で三越前の駅を利用するので、行ってみようかな(^ ^)お雛様とか飾ったことないけど…
珈琲豆。 2016/02/08 17:54:57
今も昔も、思う心は同じなんですよね。 昔のお内裏様とお雛様様もきっと流行りもあったんでしょうかね?
ちょこばなな 2016/02/24 20:56:56
品のあるお雛様なんだろうなー。見ているだけでなんか嬉しいというか和むというか・・女の子なのね~。
madoka 2016/02/10 09:56:18
伝統的な文化ですねー。実家でてからゆっくりみることなくなったので、こういうの行ってみたいなあ
カヤ 2016/02/11 08:34:39
もう雛人形の時期なのね。 大人になって雛人形飾ることもなくなったので眺めるのもいいかも。
2016/02/09 07:46:51
ミニチュアが好きなので、銀製のひな道具見てみたいです。 昔の職人技ってすごいですもんね。

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