女子旅

癒しの宿にご当地グルメ、ときめきの女子旅


このページの記事は、2015/12/15に掲載した時点のものです。
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トキメキに出会える休日「わたしの旅時間」

栃木県・足利市 小京都に受け継がれる喫茶文化

trip.084 2015.12

喫茶の町で味わうおいしい日常

自家焙煎コーヒーのおいしい店、トーストが絶品の老舗喫茶店・・・。喫茶の町・足利には、どこへ行こうか迷うほどたくさんのカフェや喫茶店が点在。鑁阿寺や日本最古の学校である史跡足利学校を結ぶ石畳の通りを歩きつつ、お気に入りの一軒で幸せな日常に触れて

トキメキ1喫茶文化が根付く足利。だからこの街が好き

喫茶文化が根付く足利にそれぞれ店を構えた、カフェ「C&B」の伊部さん、「teal」の蓼沼さん、そして和菓子屋「ふくしまや」の福島さん。彼らの話を聞くと、肩肘張らず、ゆるやかにつながりながら足利での日々を楽しむ姿があった。「店主ひとりで営業する店が多く、個性的な人ばかり」と話すのは蓼沼さん。福島さんも、足利のカフェの魅力は「人」にあると言う。店同士がコラボしたイベントも盛り上がっていて、「足利を変えるという使命感があるわけじゃなく、自分たちがおもしろがってやっている」と伊部さん。店主たちとの会話に、心もゆるりとほどける。

「C&B」のコーヒーは石川県珠洲市の「二三味珈琲」から取り寄せた豆を使用。ドリップが始まると芳しい香りが店内に広がる

ふくしまやの珈琲マスカルポーネ大福は和風テイストのティラミス大福。奥は秋冬限定のいちじくくるみ大福。いずれも1個150円

鑁阿寺の風景を眺めつつ、「リラックス」「デトックス」など女性に嬉しい効能別にブレンドされたハーブティーを楽しめる「teal」

トキメキ2新旧のカフェが共存するのが足利の懐の深さ

新しいカフェだけでなく、老舗喫茶店が変わらぬ佇まいを残しているのも足利の良さ。江戸末期の蔵を利用した「珈琲蔵」、「はせがわ珈琲店」などがそうで、琥珀色の空間には特別な時間が流れているよう。一方、オープンして間もないけれど、ライブやイベントが盛りだくさんで、人が集う交流の場になっているのが「カフェ杏奴」や「GRIMM CAFÉ」。東京の下落合から移転したカフェ杏奴には、杏奴ママに会いたくて、はるばるやってくる東京時代からのファンも多いそう。心地よい場所の真ん中には素敵な店主の笑顔があった。

築60年の自宅を改装して37年前から営業する「はせがわ珈琲店」の長谷川洋子さん。看板猫のルルちゃんを抱いて

「珈琲蔵」のパンは自家製。分厚く切った食パンが嬉しいあんバタートーストと、自家焙煎のコーヒーのセット700円

「GRIMM CAFÉ」は2015年1月オープンの新顔。昼はドライカレーやパスタ、カフェタイムにはスコップケーキ風のパフェやワッフルを

トキメキ3ノスタルジックな気分でめぐりたい、小京都・足利

喫茶文化が根付く足利の歴史は、鎌倉時代に建立された鑁阿寺に始まる。明治以降は織物の町へと変遷し、当時大流行した「足利銘仙」と呼ばれるモダンな着物を生み出した。「東の小京都」と称される風情のある町並みを散策すると、あちこちに時代の痕跡を見つけることができる。夕方、森高千里の代表曲としても有名な「渡良瀬橋」へ赴けば、広い空を真っ赤に染めながら沈む夕日がどこかノスタルジックな気分に。足利は浅草から特急で1時間と少しの距離だから、陽が沈むまでぼーっと空を眺めるのもいい。のんびりと歴史をたどったり、穏やかな風景に癒されたりしながら、歩き疲れたらおいしいコーヒーでひと休み。足利は、そんな素敵な旅ができる場所。

町の中心部にある鑁阿寺は、室町幕府を開いた足利尊氏で有名な足利氏の邸宅跡に建てられた寺。2013年に本堂が国宝に指定された

鑁阿寺の参道にもなっている石畳の通りには、足利銘仙をはじめとする古布や着物を扱う雑貨店もあり、そぞろ歩きにおすすめ

古都に息づく和菓子の文化。「ふくしまや」では祖父の代から大切に使われてきた干菓子の木型が飾られ、細工の細やかさに目を見張る

ライターNの旅だより

鑁阿寺そばのブックカフェ「C&B」の伊部さんは、ユニークで気負いのない人。ご近所の雑貨店でもコーヒーが楽しめるようデリバリーを行っていて、注文が入ると、カフェのお客さんに店を任せて出かけてしまうのだそうです。「おかしな店主ですね~と、知らないお客さん同士で会話が生まれていたらいいなと思って」と伊部さん。1杯のコーヒーを通して結ばれる店主と客の優しい関係が、足利のカフェの魅力だと気づきました。歴史のある喫茶店になればなるほど、そんな素敵なエピソードがもっと隠されているのかもしれません。

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栃木県・足利市でめぐったスポット

スポット1

シーアンドビーC&B

本を読む時間を大切にしている店主・伊部勝之さんがセレクトした本と、淹れたてのコーヒーが楽しめるブックカフェ。

  • TEL. なし
  • 住所/栃木県足利市井草町2403-2F
  • 営業時間/12:00~19:00 金定休(ほか臨時休業あり)
  • アクセス/JR足利駅または東武伊勢崎線足利市駅より徒歩15分
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スポット2

ティールteal

鑁阿寺の西門が見える、居心地のいいカフェ。ハーバルセラピストの資格を持つ女性店主がブレンドするハーブティーで心潤して。

  • TEL. 080-7940-1417
  • 住所/栃木県足利市家富町2195 2F
  • 営業時間/11:00~20:00 月定休(ほか臨時休業あり)
  • アクセス/JR足利駅または東武伊勢崎線足利市駅より徒歩17分
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スポット3

オンカシツカサ フクシマヤ御菓子司 ふくしまや

イタリアンや洋菓子づくりを経験した3代目が展開する、伝統と革新の和菓子に注目。足利産とちおとめのイチゴ大福は12月中旬から。

  • TEL.0284-41-5559
  • 住所/栃木県足利市菅田町109-3
  • 営業時間/9:00~18:00 月定休
  • アクセス/JR足利駅よりタクシー10分、東武伊勢崎線足利市駅よりタクシー15分
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スポット4

ハセガワコーヒーテンはせがわ珈琲店

シックな空間で濃厚なコクが広がる「はやしらいす」1300円(ドリンク付)やラム酒が利いたチョコレートケーキ400円などが楽しめる。

  • TEL.0284-41-2776
  • 住所/栃木県足利市伊勢町3-6-6
  • 営業時間/11:00~20:00(19:30LO) 火定休
  • アクセス/JR足利駅より徒歩5分、東武伊勢崎線足利市駅より徒歩15分

スポット5

カフェグラ珈琲蔵

江戸末期の蔵を利用したカフェ。有機栽培豆を自家焙煎したコーヒーと、厨房のオーブンで焼きあげる食パンなど、メニューも懐かしい。

  • TEL.0284-41-3585
  • 住所/栃木県足利市旭町2292
  • 営業時間/8:00~19:00(18:30LO) 土・日10:00~ 月定休
  • アクセス/JR足利駅より徒歩14分、東武伊勢崎線足利市駅よりタクシー4分

スポット6

グリムカフェGRIMM CAFE'

音楽とカフェの融合がコンセプトで、2階にはライブスペースを併設。使用する水や温度にまでこだわって淹れるコーヒーも本格派。

  • TEL.0284-22-7005
  • 住所/栃木県足利市通2-2654-11
  • 営業時間/12:00~22:00(21:30LO) 火定休
  • アクセス/JR足利駅より徒歩10分、東武伊勢崎線足利市駅より徒歩13分
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スポット7

カフェ アンヌCafé 杏奴

壁いっぱいの本棚には、店名の由来になった森鴎外と娘・杏奴の作品などが。チキンとポークの合わせもりカレー1000円は上品な辛さ。

  • TEL.0284-22-4530
  • 住所/栃木県足利市通2-2624 前澤ビル1F
  • 営業時間/11:30~19:00 火定休
  • アクセス/JR足利駅より徒歩10分、東武伊勢崎線足利市駅より徒歩14分
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スポット8

バンナジ鑁阿寺

鎌倉時代の武家屋敷の様式を今に伝える境内は、国宝指定の本堂をはじめ貴重な建物の宝庫。春の桜、秋の大銀杏の黄葉が見どころ。

  • TEL.0284-41-2627
  • 住所/栃木県足利市家富町2220
  • アクセス/JR足利駅より徒歩10分、東武伊勢崎線足利市駅より徒歩15分
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栃木県・足利市に行こう!

東武伊勢崎線浅草駅より特急りょうもう号で東武伊勢崎線足利市駅まで約1時間10分。
またはJR東京駅より東北新幹線なすのでJR小山駅まで約40分、JR両毛線に乗り換えJR足利駅まで約35分

足利に来たら絶対足を伸ばしたいスポット!

あしかがフラワーパーク
第2回イルミネーションアワード2014年イルミネーション部門全国1位に選ばれた「光の花の庭~フラワーファンタジー2015~」が2016年2月4日(木)まで開催中。300万球のイルミネーションは東日本最大級で、藤色の光で春の名物の藤の花を思わせる「奇蹟の大藤」など、いくつかの見どころに分かれている。
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足利織姫神社
足利の織物業の守り神とされる神社で、織物は縦糸と横糸の織り成すことから縁結びの神様としても知られている。織姫山の中腹に建ち、境内に辿り着くまでは229段の石段を上る。境内からは関東平野を一望できる。
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栃木県・足利市エリアMAP

地図はカーソルを乗せると自由に動きます。

取材・文/野水綾乃 撮影/清永洋

みんなの体験コメントみんなの体験コメントアイコン

・_・ 2023/01/14 22:49:48
栃木県足利市はとてもすてきなところですね。
ミラノ 2022/07/24 10:50:01
栃木県は日光くらいしかイメージがありませんでした。足利市かぁ
さとたん 2015/12/15 12:21:06
足利大好きです。独特の雰囲気で、かなりモダンです。栃木県にありますが、地元の人は栃木県とは思ってません(笑)ぜひ体験してみて欲しいです!
リンファ 2015/12/17 14:37:53
他の小京都はには行ったことがあるけれど、足利には行ったことがありません。喫茶店の雰囲気がとってもいいですね!ステンドグラスが好きなので、ランプにも惹かれます。看板猫のルルちゃんとも戯れたい!
KMR 2015/12/17 00:49:33
栃木県は佐野市はアウトレットとかおいしいラーメン屋さんがあったり宇都宮市はおいしい餃子屋さんがあるので何回か行ったことあるけど足利はまだないです。行ってみたいな。
莉子 2015/12/24 22:49:56
足利が喫茶の町であるとは知らなかったので、次に行く機会には今回紹介された6店、じっくり巡って(だと1日3店で2日間とか?)みたいと思いました。
♪とも♪ 2015/12/15 12:46:40
足利生まれの私ですが、ふるさと足利を離れて数十年。 今訪れたら昔とは違う印象なのでしょうね。 すっかり大人になった今、行ってみたいなあ…
ショコラ♪ 2017/01/03 13:52:56
カフェもいいけれど、たまには、こんな喫茶店でこだわりの珈琲を頂くのも良さそうですね。 電車で、泊まりでゆっくりしたい。
songon 2015/12/17 08:17:58
栃木県、深いですよ。日光と宇都宮と那須にスポットがあたりがちですが、足利も素敵、壬生もなかなか良い味をだしています。
れこりん 2015/12/17 09:01:42
足利市は思えば行ったことないです。カフェもいいし、歴史もいいですね。いきたい場所に追加しときます♪
まどまこ 2021/10/30 16:11:53
足利にはまだ行ったことがないのですが、小京都と呼ばれているんですね。カフェ巡りも気になります。
レイチェル 2015/12/17 16:44:44
足利と言えば、フラワーパークしか訪れたことがありません。街歩き、カフェ巡りも楽しそうですね!
pune 2015/12/17 00:10:15
足利も小京都っていうんだということを初めて知りました。栃木もなかなか行かないので、いいかも。
にーこ 2017/08/22 09:39:07
足利はフラワーパークしか行ったことない。ゆったりと時間を取って散歩もしてみたいです。
ゆり 2015/12/17 00:53:44
この企画好きです。ガイドでは触れないようなところがオズ目線で特集されるのがいい感じ!
madoka 2015/12/17 09:57:00
栃木県は近いけどあまり行かないなー。足利含めいっぱい観光地あるからゆっくり巡りたい
OZmallユーザー 2015/12/17 07:03:39
はせがわ珈琲店の雰囲気が素敵です。こういう場所でゆっくりできたら本当に良いですね。
さっち 2015/12/18 19:42:46
あんバタートーストの写真だけ見るとどこなのかわからなかったー、でも美味しそうには
いーや 2015/12/17 17:04:01
足利、これを読むといいかんじですね。トーストの美味しい喫茶店に行ってみたいです。
よつば 2018/04/10 08:45:07
カフェといっても本当にいろいろですね。カフェはしご、お腹いっぱいになりますね。

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